改善 ❷ 「予防的改善」

組織

 今回は、予防的改善について、です。もう既に、皆さん、おわかりかと思いますが、「何か問題ないですか?」と従業員(社員)に聞く「目安箱」?のようなもののことです。みんなが、自由に意見を言える仕組みです。意見を聞く形としては、もちろん、ミーティングとか、いろいろあるかと思います。

 前回の「対処的改善」が、困ったから改善するのに対し、こちら「予防的改善」は、困る前に問題を探すという取り組みになります。

 

 ひと口に、話を聞くと言っても、大切なのは「誰に」「何を」聞くかということです。そして、私が今回、一番言いたいことは、これです。

「新人に聞け!」

 皆さんも経験があるかと思いますが、会社などの新しい組織に入った時に、ある意味異文化の世界ですから、「えっ?」と疑問に感じることが多くあったりします。目の前で行われていることが、自分の常識とは少し違う、または違和感を感じるということです。そう感じる事柄は多岐にわたるかと思います。

 「あいさつ」とか、掲示物とか、導線や定位置が遠いとか、必要な情報が共有されていないとか・・・。

 もちろん新人ですから、具体的な作業・業務に関することは少ないかもしれませんが、仕組み・習慣・規則などにおいて、いろいろと感じることがあるはずです。一方で、既存の人(旧人?)は、それらは毎日のことで当たり前ですから、なかなか気づきません。忘れてしまったという方が正しいかもしれません。

 新人が感じる疑問点は、改善すべき項目に成りえます。ただし、改善項目として採用できるのは、10個のうち1個かもしれません。また、緊急度が低かったり、的外れなこともあるでしょう。 

 しかし、新人が経験している他の業界の良いところを持ち込めたりすることもあるので、聞くだけ聞いてみる価値はあるのではないでしょうか。その意見には、通常、会社の雰囲気・風土・仕組み等に関する、緊急度は低いけど、とても重要なことが多いはずです。

 そして、この 雰囲気・風土・仕組みを良い方向へ変えることができるかもしれません。

 私たちは、緊急度が高く重要なことは やりますが、緊急度が低く重要なことは やりません。体が痛くて困っていれば病院に行きますが、それ以前の健康管理はしません(私だけ?笑)。会社の仕事はやっても、家の仕事はしません。

 しかし、長期的な視野に立つと、そのようなところに、最も大切なことが隠れているような気がします。

 

  

コメント

タイトルとURLをコピーしました