責任の受け渡し

コミュニケーション

 組織の 残念な 人間関係において、その原因の上位に位置するのが、これです。

・・・?(笑)。

 あなたが中堅もしくはベテランで、責任者を後輩に任せる!場合の話です。

これの失敗により人間関係が崩壊しているケースをたくさん見ています。

結論から言います。

「任せる」ということは、「任せる」ということです(笑)。

フィードバックはできますが、任せた時点で、口出しや否定は、もうできません。 

 なぜなら、責任者となった彼・彼女は、1時間・1日・1ヶ月? その時間、責任を背負い、プレッシャーを感じながら、彼らなりに、その立場を全うしているからです。その仕事内容が、100点でなく60点でも、関係ありません。

 その日その時、責任を負って闘った人(その時あなたは責任という点においては闘っていません。)に対して、それ以外の人が物申したら、それは大変「失礼な行為」であり、彼らは理不尽を感じ怒りを覚えるでしょう。「無責任なやつが、口だけを出す。」という 紛れもない事実が、そこに出来上がってしまいます。

 そして、それと同時に、彼らのあなたへの信頼はゼロになります

 では、その仕事の100点を知っているあなたが、その内容を伝えたい時、どのようにアプローチしたら良いのでしょうか?

 アプローチの手順としては、当たり前ではありますが、

1番目(最優先)は、「傾聴(けいちょう)」となります。

 例えば、「どうでしたか?」→「あまり、上手くいきませんでした。」→「どの辺が?」といった具合です。

 そして、その彼らの上手くいかなかったこと と、あなたの言いたいことの 接点を少しずつ探していく作業が必要になります。

 彼ら自身が感じる失敗と、あなたから見る彼らの失敗が、全く違う場合、あなたが何を言っても、それはあなたの独りよがりで、最悪の場合、相手は「こいつ、何を言ってるんだ?」と感じるでしょう。

 ですから、接点を探す作業が必要です。これには、大変な根気がいります。相手が困っていること(上手くいかないこと)の原因・場所を見つけたら、自分の 経験という引き出しを開けまくり、その答えを探し提示します。

 その上で、自分の言いたいことを言えば、相手もあなたの話を聞きやすく、吸収しやすくなります。

 フィードバックとは、以前にも言いましたが、「相手の成長のために評価と改善点を提示すること」です。そこに感情が入ってはいけません。

 受け渡した後は、まずは、「聞くこと」が大切になるかと思います。

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