ストレス ❷ 「内的要因」

メンタルヘルス

 人間とは、どういう動物でしょうか。・・・突然ですが(笑)。

よく言われるのが、これです、 ⇒ 「認められたい動物」

 「職場でのストレス」のうち、今回は、前回 述べさせていただいた ストレスの形態の2・3ではなく、1 の 「怒り と 承認欲求」について、お話しさせていただきたいと思います。

・・・きっと、誰しもが思っていることでしょう~。

「認められたい!」 ⇒ 「承認欲求」というやつです。 

 仕事を頑張るということは、決して悪いことではありません。しかし、これが「認められる」為だけの頑張り だと、ちょっと話が おかしくなって きます。私たちは、普通「お金」や「やりがい」の為に 働いていると思います。

 ・・・よくありますよね~ 若い頃とか一時期の「認められたいだけの行動」・・・。それで幸せになる人がいるのも確かだと思います。ですが、その人達も、幸せをつかんだ後は必ず、「認められたいだけの」イケイケの行動から、それを反省する行動へとシフトします。

 そもそも生まれ持った性格や育った環境により、この承認欲求の度合いは違ってくるとは思います。が、この欲求が強すぎると、当然、行動が「自分の仕事(責任)を全うする」為でなく、「認めて欲しい」だけのものになってしまいます。

 これは、行き着くところが無く、自分を 仕事量によりキャパシティーオーバーに追い込み、周囲の信頼を失い、コミュニケーションの行き違いも発生させたりもします(前回のストレス形態2・3)。すべてのことが、人のためでなく、自分のため・・・

 つまり、内的要因(自分)の問題であるはずの承認欲求 ストレス形態1が、外的要因であるはずのストレス形態(2)(3)をも生み出してしまいます。

 ちょっと整理するために、前回の「ストレスの形態」を貼り付けます。

1.怒り と 承認欲求 (内的要因)

     

 2.コミュニケーションの行き違い (内的・外的要因) 

 3.キャパシティー オーバー (外的要因)

 何度も言いますが、この「承認欲求」は、「内的要因」であり個人の問題です。ですから、心がけ・考え方しだいで、すぐにでも改善できる可能性があります。リーダーの立場から見ると、部下に対してこの問題を感じた場合は、適切にほめておかしい行動を優しく指摘してあげることが必要かと思います。


 そして、もうひとつの 個人の問題である「怒り」・・・についてです。

 まあ、ギリギリの状況で 働いて、そして生きていれば、「怒り」という感情は私たちに必ず、ついてまわります。

 しかし、同じ事件・状況にあっても、または 同じひどい目にあっても、怒る人とあまり怒らない人がいます。どうしてでしょうか? 怒る人と 怒らない人が いる ということは、「怒り」も 個人の問題であると言えます。怒る人は、先ほど述べた「人のためでなく、自分のこと」を優先的に考えていたり、自分の考えにこだわり過ぎている可能性があります。自分の目が、自分(損得など)だけに向いてしまっているということです。

 私たちは、大人になるにつれ、「キレてしまったら、負け。」ということを学びます。怒りは、即、ストレスとなり、様々な問題を引き起こし、長期的に見ると得をすることはない からです。必ず、その代償を支払うことになります。

 自分が大切だと考えていることについて 相手がまったく理解していない、自分が苦労し考えてやったことをぶち壊すような行動をされる・・・その人は何も考えていないかもしれないし、または別の視点から考えているかもしれません、そして、その相手の人に 怒りの感情はまったく無いかもしれません。

 つまり、「怒り」(と承認欲求)は、自爆をしているようなもので、一人で勝手に盛り上がっている精神状態とも言うこともできます。自分と周囲の人達の間に感覚の違い・温度差があり、当然、職場において良い結果に結びつくことは無く、自分のパワーも削られてしまうと思われます。

 もったいない・・・というひと言につきます。

 また、これは個人の問題かもしれませんが、同時に、個人の集まりである職場全体の問題でもあります。リーダーの皆様には、このような同僚の状態に気づいた時は、客観的に暖かい気持ちで 接してあげて欲しいと思います。

 そして、それが自分だ という人は、自分の目をもっと人に向ける(人の気持ち・立場を考える)ための行動をとる必要があるかと思います。具体的な 取るべき行動としては、怒りの感情が出てきたら、1テンポおき、時間をと(間を置く)こと、そして、話を聞くということでしょうか。

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